当院のコロナ禍における診療のあり方
2022年に入り、急速にコロナ感染の拡大が広まっています。ワクチン接種者も増えたことにより、症状の重症化は以前より減っていますが、東京を中心に若年層の新規感染の広がりが目を引きます。
当院では、コロナ感染対策に止まらず、日頃から感染対策をCCDの勧告を標準にして、行ってきました。
スタッフの公私に渡る努力もあり、安心して歯科医療が受けられ体制を整えてきています。
当院では、このコロナ禍における診療指針を下記のように考えています。
「歯科診療を継続して行うことができ、来院患者様とスタッフの健康を第一として考え対策をする医院であること」に尽きます。
重症化するリスクの重大な因子として、特に大事なことは「口腔ケア」で、それはなぜかというと、ある特定の歯周病菌がこのコロナウィルスの劇症化にかなり多くの加担をしていると考えています。この、歯周病原菌は、重篤な歯周病患者にことに見られ、若年者には検出されません。よって、免疫が十分でない乳幼児が感染しても、重症化しないこともよく理解できます。また、コロナ感染による死亡者の唾液より、多量のこの細菌が検出されていることからも、口腔という免疫の最前線にあるこの器官を突破されるには、重度の歯周病原菌が組織の血管破錠をきたし、その血液を乗っ取ったコロナウィルスが咽頭ではなく、寝ている間に、気管へと流れ込み、肺炎を弾き起こしていると私は考えています。
それゆえ、一番大切なことは、高齢者や歯周病患者の口腔ケアを歯科医療人として、最前線で行い続けることと考えています。
したがって、当院で診療を受ける必要な方のトリアージを行って、全く感染している可能性のない方が、安心して当院に来院できるようにスタッフ一同努めています。
診療前に、当院から診療前重要問診として、下記の条件に当てはまらないか、お電話をしております。
緊急性がない場合は、現時点で1週間から3週間後の診療予約にて対応させていただいております。
当院には、超高齢者の方、がん治療により免疫機能が極度に低下した方、多くの重症疾患を持たれた方が歯科治療という他の方の唾液や感染暴露にさらされる機会が多い患者様がいらっしゃるため、非常にシビアな治療受診優先度を設けています。
それは、明確な判断基準と医学的根拠に基づいて行っておりますので、来院者の方はご安心いただきたいと思います。
しかし、この重要問診によって、診療を一時辞退いただく方もいらっしゃいます。けれども、少し時間をあけてくださることで、来院できるようになりますで、何卒ご理解とご協力を賜りたいと存じます。
宜しくお願い申し上げます。
他に感染させるリスク評価基準 | |||||||||
点数 | 感染源となり得る行動と状態 | ||||||||
5 | □ 3週間以内に家族、会社など身近に新型コロナウィルス感染症と診断された方がいる | ||||||||
5 | □ 2週間以内(現在も)に発熱(37度以上)、咳、喉の痛み、味覚、鼻水、臭覚の異常、身体のだるさがある。あるいはその家族と生活を共にしている | ||||||||
5 | □ 2週間以内に東京都に行き、かつ他人と飲食を共にすることがあった | ||||||||
5 | □ 3蜜を避けられない状況があったので、心配している | ||||||||
3 | □ 20歳代〜30歳代の人と飲食を共にしている(家族も含む) | ||||||||
1 | □ 普段、不織布マスクを正しく装着していない |
緊急性 | 受診が必要な症状・状態・人 | |
有り | 自発痛がある | |
口が開かない | ||
急激な腫脹(体温上昇なし) | ||
噛むと痛い | ||
入れ歯が合わない | ||
噛めない | ||
多少あり | 詰め物(仮歯含む)が取れた | |
高齢者の口腔ケア、処置 | ||
熱いものがしみる | ||
治療途中の歯 | ||
無し | 冷たいものがしみる | |
症状がないむし歯 | ||
定期検診 |
緊急事態宣言時における診療体制 | |||||||
予約を取れる日時の目安 | |||||||
他に感染させるリスク | 受診が必要な緊急性 | ||||||
無い | 多少有り | 有り | |||||
低い | 1点以下 | 2週間〜1ヶ月後 | 3日〜1週間以内 | 当日〜3日以内 | |||
中等度 | 3点以上 | 2ヶ月後 | 2週間以内 | 1〜2週間以内 | |||
高い | 5点以上 | 再連絡 | 2週間後 | 2週間後 |